あらすじ
時は戦国、嵐の時代。互いの領土を求め、小国同士による小競り合いが続いていた。
そんな小国の一つに、成田の国があった。
成田の国に住む実直な青年、浅沼春吉もまた武士として、小さな戦へと駆り出されていた。
戦に勝利し、帰りの道中に立ち寄った茶屋で、春吉は看板娘の桜と出会う。
桜の可憐な姿に一目ぼれをした春吉は、友人の進二郎の機転により、文を交わすことになった。
からかいつつも応援する友人たちに囲まれながら、春吉は文を通して、緩やかに桜と思いを交わしていく。
これは、乱世の時代に文がつないだ、小さな恋と友情の物語。